ちょっと論考「K国モノ×女装マゾ」について

　先日の記事で、ほんの少しだけ「K国モノ」という危険なジャンルについて触れたのですが……
　
　思いがけず複数の方からメッセージをいただき、いつもよりやや反応が強かったようです。

　前々から思ってはいましたが、やはり日本には密かに多くいらっしゃるのでしょうか、「K国モノ女装マゾヒスト」などという方たちが……？

　日本人が他民族の下僕になるシチュエーションと言えば、かの『家畜人ヤプー』が超有名ですよね。

（と言っても私はずいぶん前に買ったきり、とうとうまだ読んでいないのですが……）


　そこで描かれたのは、「白人女性に支配される日本人男性（の末裔）」の姿でした。

　しかし現代では、この設定はあまり「人気」がないように思います。

　それに代わったのが、反日感情の強いことで誰一人知らぬ者もない「K国」の方々、ということなのでしょうか。
　　　
　でもこれって、非常に危険なテーマですよね。

　単にマゾヒストの性的嗜好・性的妄想であってそれ以外の意味はないと言ったところで、本気で怒る人はかなり大勢いらっしゃいそうですから……

　
　ですがここはあえて、K国モノの「魅力」について考えてみましょう。
　
　その一つとしてやはり、「ヒロインが嫌いな人・憎い人に犯される、洗脳・服従させられる」ことの魅力があると思います。
　
　だってこのシチュエーション、男性の間では広く大人気ですからね？

　憎い仇（あだ）、憎い敵（かたき）――

　そんな相手に敗北し凌虐され、恥辱の涙を止めどなく搾り取られ……
　
　そのあげくにその憎き相手のチンポしゃぶりを自ら哀願するような情けない存在になり果ててしまうヒロインの姿は、なんとも欲情的で官能的です。

　そして、現代の日本人が「嫌い」を共有する対象としては、白人などは全く範囲外であり――

　それはもちろん「K国・K国人」ということになるのでしょう。

（C国もその対象かもしれませんが、なぜこちらの方は「C国モノ」というジャンルが確立されないのか、その理由はここでは述べません。）


　もう一つは、「聖なるものが穢される」というシチュエーションの魅力です。
　
　これもまた男性の間では人気の高い設定であり願望であるのは、男性ならばおわかりでしょう。

　嫌いな人・憎い人に、自分が大切だと思っているものを踏みにじられる。

　犯してはならないこと、奪われてはならないものを、彼らに嘲笑われながら蹂躙される。

　そう、これは「タブーを犯す」ことへの魅力と繋がっています。

　「やってはいけないことをやる」「そんなこと考えることさえ許されないはずのことをやる」……

　その魅力がどんなに強いかというのは、よく知られたことではないでしょうか？


　また、自分の属する国や文化を犯されるのに興奮を覚える――

　そういう民族的・文化的マゾヒズムというのは世界中に？あるようで、

　当のK国でも、日本人に自国人が穢されるシチュエーションのマゾジャンルがあるとかないとか。

　また欧米では、「白人が黒人に犯される」エロコンテンツを、もちろん白人の方が作っている、という話も聞いたことがあります。

　やっぱりマゾヒストというのは、自分にとって「大事なもの・大切なもの・誇るべきもの・聖なるもの」を犯されるとき、最も快感を覚える性があるのですかねぇ……


　そして最後に、「マゾ性欲の拡張」というテーマがあります。

　どういうことかというと……

「自分自身のみならず、自分の属する祖国・民族・同胞や、その受け継がれた文化までも巻き込んでマゾヒズムに堕ちていきたい」

　という、被虐性欲をどこまでも拡張していきたい願望・衝動のことを指します。　

　まあ、一言で言ってとんでもない話ですよね（笑）

　しかしマゾ性欲の強い方にとっては、それはもっと真剣な話なのでしょう。

　
　ここで総括いたしますと――

「嫌いな相手に」

「大切なものを蹂躙され」

「犯してはならないものを犯され」

「そんな想像をしてはいけないのに想像し」

「自分だけでなく自分の属するこの社会・文化そのものまでも穢される」　

　という拡張的マゾ願望が、K国モノの魅力を支えているようです。


　もっとも、これでもまだ十分な論考でないのは一目瞭然ですね。

　ほら、「裏切る後ろめたさと罪悪感、そしてスリル」というのもまた、K国モノの大事な1ピースでしょうから……


　それにしても日本の「K国モノ人口」、

　その中でも「K国モノ女装マゾ人口」というのは、

　いったいどれくらいおられるのかサッパリ見当も付きませんねぇ……